医療機関によるファクタリング

医療機関では、その規模が大きくなればなるほど元手である資金が必要になってきます。病床を有する有床診療所でも、またより規模が大きい病院でも同様です。また、無床の診療所でもある程度の検査設備などが必要であり、雇用する医療事務の職医院に支払う給料などの手当も必要となります。より大きく収益を上げようと思えば、自然と規模を大きくすることを考えていきますが、このとき、先だつ資金の調達をどうするのかが問題になります。

即金で用意が出来る場合はそれほど多くはありませんから、資金を借りてきて用意をしていく流れです。よく使われる手段としてファクタリングがあります。このファクタリングでは、医療機関が毎月受けとる診療報酬を元手にして、毎月一定額の返済を受けるようにします。医療機関側も毎月患者の治療等を行えば診療報酬が入ってきますので、返済のしやすさもありますから貸す側も借りる側も、双方にメリットがあるやり方と言えるでしょう。

ただし、日本はこれから本格的な人口減少の時代に入ります。そのため、いくら毎月の患者数が確保出来るとは言っても、地域によっては空き家が目立つ場合もあるでしょう。患者数が減少すれば、自然と経営が厳しくなりやすいです。ファクタリングではそのメリットだけでは無くデメリットもよく考慮して行わなければなりません。

特に返済が出来るかどうかをしっかりと見極めるところが増えていますので、借りる側も医療機関だからと言って安泰ではなくなっていることに注意を要します。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です